本文へスキップ

第10回人類学関連学会協議会合同シンポジウムCOMPANY


第10回人類学関連学会協議会合同シンポジウム「群れる・集う ―人間社会の原点を問う―」

日時 2015年10月11日(日)13:00 〜 16:30

会場 関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス社会学部棟101教室

併催 日本民俗学会第67回年会


※参加費無料・事前登録不要








趣意書


 われわれが人間の社会といい、また文化というとき、その出発点には複数の個体からなる群れの存在がある。ヒトは、血縁関係や性的結びつきのような親密さによって、また生存してゆくための共通の利害によって、群れ、集うてきた。ヒトの群れは、種々の協業と役割分担を発達させ、やがては支配―被支配の関係をも生み出してゆく。そのような持続的な相互作用と帰属意識を形成した群れを、われわれは社会と呼び、群れごとに少しずつ異なる行動様式や知識を文化と呼んでいる。「人間らしさ」の多くの部分は、ヒトが群れ、集うところ――集団の形成に由来するといっても過言ではないであろう。今回のシンポジウムでは、日本における、あるいは諸民族における社会集団の形成を俎上にのせると同時に、動物としてのヒトが群れ、集うことを、形質的・生理的・動物学的レベルにまでさかのぼって検討し、人間社会の原点を問う機会としたい。

タイムテーブル

 
10 月11日(日)
12:45
開場
13:00〜13:05
開会のあいさつ
13:05〜13:10
趣旨説明
13:10〜13:40
ムレ(ムラ)と排除
 市川秀之(日本民俗学会、滋賀県立大学人間文化学部)
13:40〜14:10
ゴカイ類の群れに集う人々――食・信仰・宇宙で通ずるアジア太平洋の伝統的社会――
 古澤拓郎(日本人類学会、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
14:10〜14:20
休憩
14:20〜14:50
ともに生きる――共同研究「人類社会の進化史的基盤研究」の試みから――
 河合香吏(日本文化人類学会、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
14:50〜15:20
集まることと散らばること、そしてともに生きることと争うこと――霊長類学のフィールドから――
 高畑由起夫(日本霊長類学会、関西学院大学総合政策学部)
15:20〜15:50
集団の形成と共感――ヒト脳の進化とのかかわり――
 元村祐貴(日本生理人類学会、国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所)
15:50〜16:00
休憩
16:00〜16:30
討論
16:30
閉会のあいさつ
コーディネーター
 小嶋博巳(ノートルダム清心女子大学文学部、日本民俗学会)
 印南敏秀(愛知大学地域政策学部、日本民俗学会)

お問い合わせ

 日本民俗学会事務局
 〒113-0034 東京都文京区湯島4-12-3
 TEL/FAX: 03-5815-2265 E-mail: folklore[at]post.nifty.jp